お金は古代から現代まで、社会の基盤を支える重要な道具です。
しかし、「お金とは何か?」と聞かれても、具体的に答えられる人は少ないかもしれません。
実際、哲学的な視点から見ると、お金は人生の目的を達成するための「手段」に過ぎず、その価値は、それを使って何を成し遂げるかにあります。
では、なぜお金を目的とすることが問題なのか、また手段と目的の違いについて、さらに深掘りして考えていきましょう。
お金とは何か?哲学的視点から見る人生の目的と手段の違い
お金って、古代から現代にいたるまで社会において欠かせない道具であり、経済を動かす原動力として位置付けられているといえるでしょう。
しかし、街行く人々に「お金とは何ですか」と聞いても、答えられる人は多くはないのではないでしょうか。
哲学的視点から見たお金
お金を哲学的視点から見ると、お金は私たちの人生の目的を達成するための「手段」であり、その本質的な価値は、それを使って何を達成するかにあります。
哲学者であるジンメル(ゲオルク・ジンメル(Georg Simmel))は「お金とは最終的な価値への橋渡しである」と述べています。
橋は住む場所ではなく、目的地にたどり着くためにわたるものです。
つまり、お金を橋とすると、お金とは自分が幸せにたどり着くための手段にすぎないと考えました。
人生の目的を考えると、多くの人が幸福や充実感、自己実現を挙げるでしょう。
これらはお金で直接的に得られるものではなく、心や人間関係、経験などに深く関わるものです。
しかし、現代社会では、お金がなければ安心した暮らしや、自己実現のための機会すら手に入りにくいのが現実です。
お金が人生の目的?
そのため、お金を集めることを「人生の目的」にしてしまう人が多くなるのも理解できます。
しかしながら、哲学的には、お金を人生の目的とすることで生じる問題点が指摘されます。
こちらの記事でも書かれていますが、お金を追い求めたにも関わらずお金が減っていったということ。
お金を稼ぎたいという短絡的な思考を持っていたことによって、長期的にはお金が目減りしてしまうとも書かれています。
自分でも実際に体験したのですが、稼げるといわれたビジネスに投資したのですが自分が稼ぐことにばかりフォーカスしたあまり、あえなく失敗してしまいました。
お金が好きは悪くないが…
お金が好きというのは悪いことではありません。
いわゆる成功法則などでは、お金を好きになろうと教えていることが多いですよね。
問題は、お金が好きなあまりお金を集めることに執着してしまうこと。
つまり哲学的には、お金を使って何がしたいのかではなく、お金を集めてから初めて何をするかを考える、手段と目的を取り違えることに問題があるようです。
夢を見ない人生はつまらないと思う
結局のところお金を稼ぐ原動力は、何かをしたいという夢や思いではないかと思うのです。
夢や目的のためにお金を稼ぐほうが、とにかくお金を稼いでおけば安心という考え方よりもよっぽど前向きで、お金も前者のほうに引き寄せされると思うのは自分だけでしょうか。
目的を取り違えたことによって、犯罪などのトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。
自分の体験から、最近流行りのSNS詐欺などは、目的と手段を取り違えた人が引っかかるものだと思いますね。
お金を稼ぐことは必要ですが、手段と目的を取り違えないように都度自分を振り返りながら進みたいものです。
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