国の借金が一人当たり850万円とかニュースや新聞でよく見ますが、一体あれって何なんでしょうか?
借金が一人当たり850万円と言われても、実際誰かから返せと言われているわけではないですよね?
でも借金と聞くとなんかいい気持しないですよね?
そこでこの記事では、
- 国の借金と言われている物の金額がいくらなのか
- 国の借金とはいったい何なのか
- そして国の借金が膨らむと、財政破綻が起きるのか
について書いてい行きますね。
国(政府)の借金その金額は?
国の借金と言われている物の金額はいくらかというと、だいたい1,000兆円ぐらいです。
1,000円なら分かりますが、1,000兆円といってもピンときませんよね。
とりあえず結構な金額です。
その規模の大きさをちょっと実感してもらうために、フィリピンの国家予算を見てみると「約8兆2700億円」ぐらい。
フィリピンの国家予算の約100倍くらいの金額ですね。
また、タイの国家予算の場合「約10兆円」ですので、それでも約100倍くらい。
こうして、他国の国家予算と比べてみると日本の借金額約1000兆円というのはかなりの金額だということが実感できると思います。
そんなかなりの借金額を抱えた日本は本当に大丈夫なのでしょうか。
いきなり破綻してしまうんじゃないかと疑問に思うかもしれませんし、心配にもなりますよね。
結論から言うと、日本は破綻もしないし、誰かに借金返せと迫られることもないのですが、それについて説明していきましょう。
国の借金ていったい何?
いわゆる国の借金と言われている物ですが、正確には「政府の借金」と言われるものです。
日本国政府がもつ借金ですね。
私たち日本国民が借金地獄に落ちることは100%何のですが、それにはこの「政府の借金」とは何なのかをよく理解する必要があります。
お金はどこからやってくる?
お金はどこからやってくるのでしょうか?
日本銀行券と言われる紙幣は日本銀行が発行しているのですが、そもそも日本銀行券という通貨自体が借用書ということ知っていましたか?
「いきなり何を言い出すんだ」と思うでしょうが、これは事実です。
日本の通貨は「信用創造」によって借金として生み出されます。
そこでまずはこの「信用創造」とは何かを説明しましょう。
信用創造とは
信用創造とは簡単に言うと、銀行が預金を作り出すシステムです。
簡単に説明してみましょう。
まず銀行に10万円の現金を預けたとしましょう。
すると、預金通帳には10万円と記載されます。
では、銀行から10万円借りた時、預金通帳にはいくら記載されるでしょうか。
10万円の現金を預けたわけではないのに、10万円預けたと同じく通帳には10万円と記載されますよね。
正確には10万円を預けてはいませんが、10万円を借りるという借用書を銀行に預けていますよね。
つまり、銀行は借り手に現金が無いにも関わらず10万円と通帳に記載しました。
これが信用創造です。
国(政府)の借金も原理は同じ
国(政府)の借金も全く同じ原理で出来ています。
日本政府が国債という借用書を発行し、日本銀行に持ち込むと日本銀行当座預金が増えます。
お金とはどのようなものかを説明した、現代貨幣理論(MMT)では誰かの負債は誰かの資産と説明します。
つまり、日本政府が借金増やせば増やすほどお金が増え、そのお金を政府が使うことで国民にお金が回っていきます。
つまり国(政府)が借金を広げることで、国民の資産が増えていくのですね。
国の借金が膨らむと財政破綻するのか?
「いくら国民の資産が増えても、国(政府)が財政破綻したらどうしようもない」という質問がでてくるかもしれませんね。
しかし、自国通貨を持つ日本国は財政破綻のしようがありません。
日本政府は国債という借用書を日銀に持ち込むことで、日銀でお金を作り出します。
つまり政府が負債を追うことで、国民の資産を作りだしているのです。
ちなみに日本国(政府)の借金が明治以来どのくらい増えたのかを見てみると、明治以来の130年間で約500万倍にもなっています。

いわゆる国の借金が明治以来約500万倍になっているのにまだに財政破綻していませんし、自国通貨建ての国債を発行している限り、今後も財政破綻することは無いでしょう。
また、日本国政府の借用書である国債をひきうける日本銀行は、日本政府の子会社です。
ということは、日本国政府が赤字でも日本銀行が黒字の場合、連結決算で政府の借金はチャラになるのです。
ニュースなどでは「国の借金が一人当たり850万円」と言われますが、実際は「国の借金は一人当たり850万円だが、国民一人当たりの資産は850万円ある」というというのが真実ですね。
では、日本国政府が積み上げた借金を返しだしたらどうなるでしょうか。
先にも書きましたが、政府の負債は国民の資産です。
ということは、政府が負債を減らすと国民の資産も減ってしまうということになりますね。
つまり「国に借金は一人当たり600万円まで減ったが、国民一人当たりの資産も600万円まで減った」ということになってしまうのです。
まとめ
この記事では、
- 国の借金と言われている物の金額がいくらなのか
- 国の借金とはいったい何なのか
- そして国の借金が膨らむと、財政破綻が起きるのか
について書いてきました。
最近では国の借金というものが嘘だということが周知されてきましたが、いまだに間違った考えに凝り固まっている方々も多いですね。
自国通貨を発行できる日本国には財政破綻の使用がありませんし、実際に明治以来、国(政府)の借金が500万倍になっても破綻はしていません。
しかし、財政破綻論に騙されて政府の借金を返済なんてことをすれば、国民の資産が減ることでますます国民がまずしくなっていきます。
これを防ぐためには正しい知識を身に付けることしかないのです。
コメント